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Tyrone Lebon
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50/50
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2011年
50/50
監督:ジョナサン・レヴィン


酒も煙草もやらない"普通"の青年アダムに突然告げられた病気は"ガン"だった。27歳という若さで、5年生存率50%の余命宣告。その日からアダムの生活は一変していく。


ガンを克服した脚本家のウィル・レイサーの話が元で、もともと友人であるセス・ローゲン等と共に映画化に乗り出した作品である。


誰だって命の期限はあるけれど、27歳という若さ(同じ年だからという事もあって余計に気になったけれど)で余命宣告されたら…
自分の事もだけれど、大切な人がそうなったらどうだろう?
と、思いながら観る事ができた。


主役を演じたジョセフ・ゴードン・レヴィットがアダムにはまり役。キャラクターもあるけれど本当にいい演技で感情表現がとても良かった。

他のキャストもみんな素晴らしく、母親役のアンジェリカ・ヒューストンなんてさすがの演技で存在感だけでもかなりある。
『ダージリン急行』ではちょっとぶっ飛んだ母親役だったけれど、今回は『あー、いるいる。』と思えるくらい。自分の母親の様な、いや、母親ってああゆうものだろうな…と思わせるくらい演じきっていた。

けれど個人的な好みもあって、やっぱり下品でヤルる事しか考えてない、けど憎めないいいヤツの友人カイル役、セス・ローゲンが一番良かったというか好きだったなぁ。

ストーリーの展開も無駄なく良いペースで、重い話になりがちと思ったけれど、観終わった後は割と清々しく気持ちがよかった。


闘病のお話だけではなく、重病を抱えていても病気と向き合う話だけではなく、元から少しずつ複雑だった人間関係等様々な問題も自然に盛り込まれていていた。


シアトルの街並みや音楽もなかなか楽しめた。


ジョセフ・ゴードン・レヴィット、セス・ローゲン、ジョナサン・レヴィンの若手の今後に期待したくなる作品だった。
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A Brand New Life
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2009年
冬の小鳥
監督:ウニー・ルコント



1975年のソウル。父親によって児童養護施設に預けられた幼いジニ。孤独になった彼女を待っていた厳しい運命と彷徨を等身大の視点から描いている。


オープニングから韓国語とフランス語の表記でなぜ?と思ったら、韓国とフランスの共同映画制作協定の作品だった。
フランス人牧師の養女として育った監督自らの体験を元に脚本を書き上げたデビュー作だそう。

現実的な厳しさも見受けられたが、ほんの少しの希望が見える作品で良かった。


かといって厳しい現実は現代も消えたわけではない。
幼いこどもから見た大人の世界は時にとんでもなく理不尽なもの。
途中まで受け入れられず納得できないジニの直裁的な行動は観ていてとても心が痛む。

ジニ以外の施設のこども達も、割り切っているようだが生きるしかないという現実に、ただひたむきに生きているようだ。

特に、自殺未遂した女の子が懺悔中みんなに笑われ、一緒に笑い出してしまうシーンが印象に残っている。



主役ジニを演じるキム・セロン。この作品が映画初出演らしいが、とにかく凄い。
実際この頃の彼女の年齢はわからないが、すでに人生の酸いも甘いも経験したような…
苦悩の表情や無感覚の表情、オープニングの天使の様な笑顔、不思議なくらい表現されていて魅了される。

自ら小鳥のように葬り去ろうというシーンは忘れられない。


施設の話にしては綺麗にまとまっていた気がするが(大人たちも美化されていた感あるので)、
ラストの方でジニの決意した表情からは少し希望が見え、タイトル通り彼女の新しい人生が幸せであればいいと願いたくなる作品だった。


韓国映画はあまり観ないが、キム・セロンの作品は今後も観てみたい。
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Criminal
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2004年
クリミナル
監督:グレゴリー・ジェイコブス


プロの詐欺師と青年詐欺師がコンビを組み巧妙な騙し合いを繰り広げる、アルゼンチン映画『NineQueens華麗なる詐欺師たち』をリメイク。


TSUTAYAの良品発掘でディエゴ・ルナとマギー・ギレンホール、製作にソダーバーグというところに惹かれて観てみた。


87分という短さと安くレンタル出来たという点では良かったけれど…劇場公開は日本ではなかった(?)けど、DVDで良かった。


どんでん返しは読めてしまうし、そうするならするでもう少し楽しみが欲しかった。

最後の最後で驚く程ではなかったのが残念。

ディエゴ・ルナの人が良さそうな感じは個人的に好きだけれど。
マギーギレンホールは美人じゃないのに何か気になる表情。

ジョン・C・ライリーもあのラストではなんだかな…


あまり考えずに観ると楽しめるかもしれない。
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Reign over me
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2007年
再会の街で
監督:マイク・バインダー


歯医者として順風満帆な人生を送るアラン。ある日、音信不通だった大学時代のルームメイト、チャーリーを街で見かけ2人は再会。当時とは全く違う人生だが、お互いに自分自身を見直していく。



オープニング、チャーリーがキックボードでN.Y.市街を走るシーンが好きだ。

街並みは美しく整備され、人や車が行き交い、あの事件の跡は見受けられない。

9.11の事ははっきりと語られないがチャーリーが受けた喪失感はその事件がきっかけでもたらされたものと、観ているうちにわかってくる。

そして深い傷は街の復興のように簡単ではなく。
失った妻や娘たちの代わりはない。その喪失を忘れる事も、何かで埋めることもできない。

キッチンのリフォームを繰り返し、ワンダの巨像にはまるチャーリーを観ていると苦しくなる。
『ワンダと巨像』というゲーム、存在さえ知らなかったけれど、主人公が少女を生き返らせる為に遺骸を抱え16の巨像を倒していくというゲームだそう。
その意味を知ると、ますます切なくなってしまう。



原題でもある『Reign over me』はチャーリーが好きなThe Whoの『Love,Reign o'er me』からインスパイアされているそうだ。

他にも重要な場面でPretendersのファーストアルバムについて熱く語ったり、Bruce Springsteenの『River』、The Whoの『四重人格』をアランにプレゼントしたり…
その時代を私は知らないが、70〜80年代初頭に青春時代を過ごした人ならばもっと面白く観れたんだろうな…

またその一曲一曲の歌詞の意味を理解できたなら、ストーリーと密接に関わった重要なシーンの受け止め方も違ったのだろう。



大切な人と二度と会えなくなったら…と怖くなることがある。
それは些細なことや自ら起こした問題によって気まずいまま別れた時特に感じる。
その人との本当の意味での永遠の別れよりはましだけれど、チャーリーを観ていると私もこんな風になってしまうのではと思う。

そんなときにこの映画のアランのようにそばにいてくれる人がいたなら…
この作品にはそんな希望が少しだけ含まれていた様に思う。
逆に私は誰かのために少しでも希望を与えられることが出来るだろうか?


大きさは様々だが別れはどんな時も悲しいもの。
けれど癒やす方法はきっとある。そう信じたい。




チャーリーがPTSDである事や、9.11の事に関係はしているが、そういった特殊な事を超え、大きな喪失を抱く人間がどのように生きていくのか…と、普遍的なテーマに迫って観ると良い。
重く辛いシーンもあるものの、ユーモアも交えたアダム・サンドラーとドン・チードルのやりとりは楽しめた。

ドン・チードルもさすがだが、アダム・サンドラーのコメディに慣れた後の彼のチャーリーの演技にやられてしまった。
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bal
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2010年
蜂蜜
監督:セミフ・カプランオール


セミフ・カプランオール監督、ユスフ3部作の最終章。
『蜂蜜』はユスフの少年時代。
手付かずの自然に囲まれた山中で暮らす6歳のユスフ。
ある日養蜂家の父が謎の失踪を遂げ、以来ユスフは口がきけなくなってしまう。


音楽と台詞が最低限しかないのは3部作全てに共通している。
『蜂蜜』はトルコの森で録音された自然の音のみで、自然光を利用した映像と共に楽しむことができる。

ただでさえ最小限に絞られた台詞なのに途中、口がきけなくなってしまうユスフ。
一般の少年から監督がたまたま見つけ出したわけだけれど、不安や嫉妬、喜びが画面から自然と伝わる程ユスフになりきっている。
特に父親とのやりとりが微笑ましく、父親が大好きなんだなぁと、心温まる。
美しい映像と一緒に健気で愛らしい少年により心洗われるよう。


3部作最初の2作はエーゲ海で、3作目は黒海地方のカラコヴァンと呼ばれる蜂蜜最良の産地の筆頭に上げられるリゼのチャムルヘムシンで撮影されているそう。

映像に映るチャムルヘムシンの山や森、畑や月、動物、鳥、闇さえも。
全てが本当に美しく日本の田舎とも似たような、見ていて気持ちが落ち着く風景が楽しむことができる。

評価が高い割に静かで退屈だといわれがちだが、幻想的な森の風景が実際の目で見ている様に心に残る。

3部作通して観る事によって一体感がうまれる。
父親の喪失とその喪失による母子の間に生み出される感情。
そして母親の喪失、自然にはかなわない儚い人生。
そんな事を優しい目線と映像で教えてくれている作品だった。


『bal/蜂蜜』
http://www.youtube.com/watch?v=SKoBaTqy2rQ&sns=em
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sut
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2008年
ミルク
監督:セミフ・カプランオール


セミフ・カプランオール3部作の二作目。『ミルク』の脚本を書いている時に、その未来と過去に思いを馳せて3部作に発展したそう。

『ミルク』はユスフの青年時代。
高校を卒業して詩人を目指しているユスフ。母親と二人生活し、ミルクを売って歩くが、詩で得た原稿料もミルクの売り上げも生活の足しにはならない。
ある日母親が自分の知らないところで知り合った男性と付き合っていることを知る。



少年でもない微妙な年代。何かに押しつぶされそうな時期を言葉ではなくうまく表現している。

てんかんを起こすシーンは本人が実際演じているようで迫力があった。

豊かな映像が登場人物の感情をゆっくりと想像できる作品となっていた。


『蜂蜜』へつづく


『sut/ミルク』
http://www.youtube.com/watch?v=gdg3hPjsF2Y&sns=em
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Yumurta
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2007年

監督:セミフ・カプランオール


セミフ・カプラウンオール監督のユスフ3部作で『卵』『ミルク』『蜂蜜』の順で『卵』は序章となっている。
流れは壮年期、青年、少年と逆になっているがユスフが同一人物かはまだわからない。


今作『卵』ではユスフは詩人。古本屋を営んでいて、母親の急死を知らせる電話がかかってくるところから始まる。


3部作の1作目なのでまだわからない部分はあるものの、どうやら3部作全て観終わった後、もう一度『卵』から観たら面白そうだ。


『卵』では、失った事で初めてわかる事が沢山あり、例え大切な人を亡くしたとしてもその人をめぐる記憶が消えるわけでなく、想いは色々なカタチになって継がれていくという事を感じさせてくれた。


音楽は特に使われていないとても静かな作品なのだが、自然や生活する音が心地よく、自然光をうまく使った映像が美しい。
闇も本当の闇であり吸い込まれるよう。


トルコの山羊の儀式はよくわからなかったが、独特な儀式みたいなものなのかな?

家や道具など、映るもの全て古いけれど手入れが行き届き大切に使っている雰囲気がありとても良い。


アイラ役のサーデット・アクソイは『ソフィアの夜明け』にも出演していた美女。
こちらの作品でも『ソフィア〜』同様に、主人公が自分自身を見つめ直すきっかけを与えてくれる役となっている。
とても存在感が強い女優さんだ。


『ミルク』『蜂蜜』へ続く
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Os famosos e os duendes da morte
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2009年
名前の無い少年、脚の無い少女
監督:エズミール・フィーリョ


南ブラジルの小さな町に母親と暮らす16歳の少年。学校にも家庭にも居場所を見つけられない少年は、現実から逃避するようにミスター・タンブリンマンというハンドルネームで日夜ネット上に自作の詩を投稿している。
そしてある少女がアップした写真や動画を見つける。彼女は自殺してしまったのだが、ネット上ではあたかもまだ生きているかのよう。
ある日少年は、彼女と自殺を図ったものの生き延びてしまった男に出会う。



舞台はブラジルの田舎町。
今まで観てきたようなブラジルの作品とはまるで違った雰囲気で、閉鎖的で寒々しく、霧に覆われた北欧の町のよう。
少年やその友達、母親も同様、何かこの町から出られない、そんな不穏な雰囲気が町全体に残る。


荒い粒子で映し出される映像やピントが惚けた写真のような映像達は不思議なトーンで進んでいく。
現実、夢、記憶の境界線がはっきりしない。
明瞭な筋立てはなく、心象風景を映し出した映像に、観る側の想いを投影させなければ観れないと思う。
正直眠くなるような退屈な展開ではあるけれど、独特なつくりのおもしろさがあったからこそ観れた作品だった。


思春期特有の淡くて痛みを伴うような憧れは時代や国が違っていても普遍的ということなのか。
特にこの作品の舞台である田舎町はドイツ移民が多く、ドイツ文化に従いながらもブラジルの若者でいたい…何も起こらない町でネットが唯一の逃げ道というか。
主人公の詩やボブ・ディランを見に町を出るというところがいい例である。
年齢を重ねると些細な事だが、あらゆる事に幻惑されるこの年齢は本当に貴重な時間だ。




"脚の無い少女"ことJ.JinglnJangleは実在。
彼女の写真や映像が実際に見る事が出来るという事など、現実と映画の境界が曖昧になる事もこの作品の特徴と言える。

Flicker

http://www.flicker.com/photos/uncolortv/



ちなみにジュリアン役は原作者のイズマエル・カネッペレ。
音楽を担当したネロ・ヨハンはカネッペレの友人でもあるり、2人ともこの舞台で生まれ育っている。
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Happy newyear
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Wish the coming year is filled with love, peace and happiness!
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