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Breaking the waves
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1996年
奇跡の海
監督:ラース・フォントリアー


プロテスタント信仰が強い、70年代のスコットランドのある村。ベスは油田工場で働くヤンと結婚した。
仕事の為に家に戻れない彼を愛するあまり、早く帰ってこれるよう神に祈るベス。
ある日ヤンは工場で事故にあいベスの元へ戻ってくるが、寝たきりの上に不能になってしまう。
そしてヤンは妻を愛する気持ちから、ベスにある要求をするようになり、ベスも答えようとするが…



厳格な宗教に縛られた村落と、エミリー・ワトソンの演技、ドグマ95の撮影方法。
様々な条件が重なり作品全体が狂気じみている様に思う。
人間の行動とは感情の産物であり、そこから生まれる狂気は哀しくもあり、時に透明感さえ感じる事がある。

そんな狂気に近い感情をエミリー・ワトソンは怪演。
彼女のスクリーンデビューであったというから、圧倒的に凄い。


ラストにベスが『全て間違ってた』と残す言葉が印象的。
そして鳴るはずのない鐘の音が救われたようでとても重い。


宗教についてはよくわからないのでなんとも言えないが、フォントリアー監督作はいつも何か、『信仰』について説いているように思う。


信仰心など意識しない私でさえ、この作品の強烈な印象は忘れられない。



2時間38分と濃密なストーリーが展開するが、各章の冒頭のプロコル・ハルム、エルトン・ジョン、ディープ・パープル、デビットボウイ等1970年代のロックが風景画の様な映像と流れるところで一旦気持ちに余裕を持たせられて良かった。


ベスは頭の弱い女性として描かれているようだったが、決してバカではなく。
無垢であり夫を愛する彼女だからこそできた奇跡だったのか。

そう信じたくなる作品だったがなぜか釈然としない気持ちも残る事は否定できない。



フォントリアー監督の新作、『メランコリア』が楽しみだ。
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