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Reign over me
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2007年
再会の街で
監督:マイク・バインダー


歯医者として順風満帆な人生を送るアラン。ある日、音信不通だった大学時代のルームメイト、チャーリーを街で見かけ2人は再会。当時とは全く違う人生だが、お互いに自分自身を見直していく。



オープニング、チャーリーがキックボードでN.Y.市街を走るシーンが好きだ。

街並みは美しく整備され、人や車が行き交い、あの事件の跡は見受けられない。

9.11の事ははっきりと語られないがチャーリーが受けた喪失感はその事件がきっかけでもたらされたものと、観ているうちにわかってくる。

そして深い傷は街の復興のように簡単ではなく。
失った妻や娘たちの代わりはない。その喪失を忘れる事も、何かで埋めることもできない。

キッチンのリフォームを繰り返し、ワンダの巨像にはまるチャーリーを観ていると苦しくなる。
『ワンダと巨像』というゲーム、存在さえ知らなかったけれど、主人公が少女を生き返らせる為に遺骸を抱え16の巨像を倒していくというゲームだそう。
その意味を知ると、ますます切なくなってしまう。



原題でもある『Reign over me』はチャーリーが好きなThe Whoの『Love,Reign o'er me』からインスパイアされているそうだ。

他にも重要な場面でPretendersのファーストアルバムについて熱く語ったり、Bruce Springsteenの『River』、The Whoの『四重人格』をアランにプレゼントしたり…
その時代を私は知らないが、70〜80年代初頭に青春時代を過ごした人ならばもっと面白く観れたんだろうな…

またその一曲一曲の歌詞の意味を理解できたなら、ストーリーと密接に関わった重要なシーンの受け止め方も違ったのだろう。



大切な人と二度と会えなくなったら…と怖くなることがある。
それは些細なことや自ら起こした問題によって気まずいまま別れた時特に感じる。
その人との本当の意味での永遠の別れよりはましだけれど、チャーリーを観ていると私もこんな風になってしまうのではと思う。

そんなときにこの映画のアランのようにそばにいてくれる人がいたなら…
この作品にはそんな希望が少しだけ含まれていた様に思う。
逆に私は誰かのために少しでも希望を与えられることが出来るだろうか?


大きさは様々だが別れはどんな時も悲しいもの。
けれど癒やす方法はきっとある。そう信じたい。




チャーリーがPTSDである事や、9.11の事に関係はしているが、そういった特殊な事を超え、大きな喪失を抱く人間がどのように生きていくのか…と、普遍的なテーマに迫って観ると良い。
重く辛いシーンもあるものの、ユーモアも交えたアダム・サンドラーとドン・チードルのやりとりは楽しめた。

ドン・チードルもさすがだが、アダム・サンドラーのコメディに慣れた後の彼のチャーリーの演技にやられてしまった。
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