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bal
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2010年
蜂蜜
監督:セミフ・カプランオール


セミフ・カプランオール監督、ユスフ3部作の最終章。
『蜂蜜』はユスフの少年時代。
手付かずの自然に囲まれた山中で暮らす6歳のユスフ。
ある日養蜂家の父が謎の失踪を遂げ、以来ユスフは口がきけなくなってしまう。


音楽と台詞が最低限しかないのは3部作全てに共通している。
『蜂蜜』はトルコの森で録音された自然の音のみで、自然光を利用した映像と共に楽しむことができる。

ただでさえ最小限に絞られた台詞なのに途中、口がきけなくなってしまうユスフ。
一般の少年から監督がたまたま見つけ出したわけだけれど、不安や嫉妬、喜びが画面から自然と伝わる程ユスフになりきっている。
特に父親とのやりとりが微笑ましく、父親が大好きなんだなぁと、心温まる。
美しい映像と一緒に健気で愛らしい少年により心洗われるよう。


3部作最初の2作はエーゲ海で、3作目は黒海地方のカラコヴァンと呼ばれる蜂蜜最良の産地の筆頭に上げられるリゼのチャムルヘムシンで撮影されているそう。

映像に映るチャムルヘムシンの山や森、畑や月、動物、鳥、闇さえも。
全てが本当に美しく日本の田舎とも似たような、見ていて気持ちが落ち着く風景が楽しむことができる。

評価が高い割に静かで退屈だといわれがちだが、幻想的な森の風景が実際の目で見ている様に心に残る。

3部作通して観る事によって一体感がうまれる。
父親の喪失とその喪失による母子の間に生み出される感情。
そして母親の喪失、自然にはかなわない儚い人生。
そんな事を優しい目線と映像で教えてくれている作品だった。


『bal/蜂蜜』
http://www.youtube.com/watch?v=SKoBaTqy2rQ&sns=em
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