映画や日々みているもの
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- - -
Os famosos e os duendes da morte
20120106085143.jpg
2009年
名前の無い少年、脚の無い少女
監督:エズミール・フィーリョ


南ブラジルの小さな町に母親と暮らす16歳の少年。学校にも家庭にも居場所を見つけられない少年は、現実から逃避するようにミスター・タンブリンマンというハンドルネームで日夜ネット上に自作の詩を投稿している。
そしてある少女がアップした写真や動画を見つける。彼女は自殺してしまったのだが、ネット上ではあたかもまだ生きているかのよう。
ある日少年は、彼女と自殺を図ったものの生き延びてしまった男に出会う。



舞台はブラジルの田舎町。
今まで観てきたようなブラジルの作品とはまるで違った雰囲気で、閉鎖的で寒々しく、霧に覆われた北欧の町のよう。
少年やその友達、母親も同様、何かこの町から出られない、そんな不穏な雰囲気が町全体に残る。


荒い粒子で映し出される映像やピントが惚けた写真のような映像達は不思議なトーンで進んでいく。
現実、夢、記憶の境界線がはっきりしない。
明瞭な筋立てはなく、心象風景を映し出した映像に、観る側の想いを投影させなければ観れないと思う。
正直眠くなるような退屈な展開ではあるけれど、独特なつくりのおもしろさがあったからこそ観れた作品だった。


思春期特有の淡くて痛みを伴うような憧れは時代や国が違っていても普遍的ということなのか。
特にこの作品の舞台である田舎町はドイツ移民が多く、ドイツ文化に従いながらもブラジルの若者でいたい…何も起こらない町でネットが唯一の逃げ道というか。
主人公の詩やボブ・ディランを見に町を出るというところがいい例である。
年齢を重ねると些細な事だが、あらゆる事に幻惑されるこの年齢は本当に貴重な時間だ。




"脚の無い少女"ことJ.JinglnJangleは実在。
彼女の写真や映像が実際に見る事が出来るという事など、現実と映画の境界が曖昧になる事もこの作品の特徴と言える。

Flicker

http://www.flicker.com/photos/uncolortv/



ちなみにジュリアン役は原作者のイズマエル・カネッペレ。
音楽を担当したネロ・ヨハンはカネッペレの友人でもあるり、2人ともこの舞台で生まれ育っている。
movie comments(0) -
スポンサーサイト
- - -
Comment








<< NEW | TOP | OLD>>